2018-05-01
志水晃さんよりコメントをいただきました
約20年前。高田馬場の小劇場で、自分自身が出演者だったにも関わらず、
ノートを手に天井の照明をチェックしていた若き小宮氏の姿を憶えています。
そして私の舞台の照明をお願いするようになってからは、常に淡々と静かに仕事をこなしつつ、演者である私が気がつかない点、例えば私の舞台用のシューズに色落ちがあるのを目にし、お客さんはそういうところも見てるから靴墨を塗った方がいいよとアドバイスをくれる方でした。
数年ぶりに会った小宮氏が、当の本人がすっかり忘れていた私の劇場遍歴を細かく憶えている事に驚かされました。この人は20年間、規模の大小に関わらず自分が照らした一つ一つの舞台を大事に積み重ねてきた人なのだと知りました。
一つのことに情熱を20年燃やし続ける。誰にでもできることではありません。小宮氏はそれができた人であり、おそらく今後も変わらず情熱をもって舞台を照らし続けるのだと思います。
志水晃